使わなくなったエレキギターを手放そうとした時、リユースショップやメルカリで買取をしてもらう人もいると思います。
もう何年も前に買ったし、大した値段もつかないだろう。それでも少しでも高く買い取って欲しい。
しかし、若気の至りで貼ってしまったステッカーのせいでこんな悩みはないでしょうか?
- 売りに出すのが恥ずかしい。
- ステッカーのせいで思い出のギターが買い叩かれるのはイヤだ。
- 剥がしてから売りたいけれど、どうすればきれいに剥がせるの?
実際、大手リユースショップのスタッフに確認したところ、ステッカーが貼ってあると買取価格が下がるようです。
しかし20年以上貼っていたステッカーでも簡単でキレイに剥がす方法はあります。
この記事では、ギターに貼ったステッカーをキレイに剥がす方法と種類、実際に剥がした方法を解説します。
【楽器の出張買取専門店】楽器の買取屋さんは、買取金額20%アップ中注意!ラッカー塗装のギターはプロのリペアマンに依頼しよう!
高価なオールドギターに見られるラッカー塗装のギターは、ステッカーの粘着剤によって溶解している場合があります。
プロのリペアマンに依頼するか、そのまま買取をしてもらった方が良いでしょう。
塗装の見分け方
素人目で塗装を見分けることは無理です。
プロのリペアマンでも見分けるのは難しいようです。
目立たないところ(ピックアップの脇、シールドジャックに隠れた部分など)に有機溶剤を綿棒などにつけて溶けるかどうかで見分けているようです。
ステッカーを剥がす方法
ステッカーを剥がす方法にはいくつかあります。
方法をまとめました。
- ドライヤー
- 食器用洗剤
- 除光液
- 酢
- シール剥がし
- zippoオイル
- レモンオイル
詳しく説明します。
ドライヤー
熱で粘着剤を柔らかくして剥がしやすくします。
熱に弱いものでは使用出来ません。
食器用洗剤
食器用洗剤の主成分である界面活性剤で、ステッカーの粘着剤を弱らせ剥がしやすくします。
洗剤に弱いものには使用出来ません。
除光液
除光液に含まれる有機溶剤がステッカーの粘着剤を溶かして剥がしやすくします。
有機溶剤に弱いものには使用出来ず、匂いがきついです。
酢
酢に含まれる酸で粘着剤を溶かして剥がしやすくします。
匂いがきつい割りに効果は薄いです。
シール剥がし
シール剥がしには粘着剤を溶かす成分が入っており、その成分がステッカーの粘着剤を溶かして剥がします。
成分の中には有機溶剤が含まれているため、有機溶剤に弱いものには使えません。
zippoオイル
喫煙者にはお馴染みzippoライターのオイルです。主成分の石油、ナフサが粘着剤を溶かしてステッカーを剥がしやすくします。
揮発性が高く引火しやすいため火気厳禁です。
レモンオイル
ギターの指板磨きに使われるレモンオイル。オイルに含まれるリモネンが粘着剤を溶かして剥がしやすくします。
剥がした後がベタベタしたら?
ステッカーは剥がれたけれど剥がしたところがベタベタしている。
このベタベタはステッカーを貼り付けるための粘着剤だけが残ったものです。
粘着剤が残ったら以下の方法も試してください。
- 消しゴム
- ガムテープ
- ハンドクリーム
- セスキ炭酸ソーダ
- 歯磨き粉
詳しく説明します。
消しゴム
ケシカスで粘着剤をまとめて落とします。
ガムテープ
粘着剤より強力な粘着力でベタベタを引っぺがします。
ハンドクリーム
ハンドクリームに含まれる油分で粘着剤を弱めて落とします。
セスキ炭酸ソーダ
粘着剤の酸性をアルカリ性のセスキ炭酸ソーダで中和して落とします。
歯磨き粉
歯磨き粉に含まれる研磨剤で粘着剤を落とします。
著者が行った方法
使ったもの
- ドライヤー
- シール剥がし
- プラスチック製のスクレーパー
それほど高価なギターではないためラッカー塗装はあり得ませんが、一応目立たないところにシール剥がしを散布して様子を見てから使用しました。
1.ステッカーから10㎝ほど離したところから20秒〜30秒ほどドライヤーを当てて温める(手で触れる程度)。
2.スクレーパーで端をめくる。
3.めくったところからゆっくり剥がす。
シールのコーティングだけ剥がれて残ってしまったところ
コーティングだけが剥がれて残ったものはシール剥がし剤とスクレーパーを使って剥がしました。
結果
日焼け後が残ってしまいましたが、シールはキレイに剥がれました。
まとめ
この記事ではギターに貼ったステッカーを剥がす方法と、実際に剥がした手順を解説しました。
ドライヤーとシール剥がし、スクレーパーを使って、20年間張り付いていた複数のステッカーを30分ほどで簡単、キレイに剥がすことが出来ました。
若気の至りで、ギターに貼ってしまったステッカーを剥がしたいと思ったらぜひ参考にして下さい。
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